生成AIイラスト、決まっちゃった。
- ALPHA SIRIUS
- 1月30日
- 読了時間: 2分

提案はしたものの、まさか本当に決まるとは思わなかった。初めての生成AIイラスト入りのパンフレットが通った。これまでPhotoshopやIllustratorで作るのが当たり前だったのに、プロンプトを打ち込んで出てきた画像が正式採用される日が来るとは。
ちょっと戸惑っている。でも、もう始まった。これから考えなければならないことがたくさんある。
生成AIイラストの商用採用が決まったことで、デザインの現場に変化が訪れようとしている。まず、スピードは圧倒的だ。これまでラフスケッチからブラッシュアップに数日かかっていたのが、数分で大量のアイデアを出せる。さらに、外部のイラストレーターに依頼するコストと比較しても、コスト削減のインパクトは大きい。これまでの「制作の手順」が変わり、"描く・作る" から "選ぶ・調整する" へと移行するのではないか。
しかし、問題はこれからやってくる。まず「再現性がない」という課題。同じプロンプトを入力しても、まったく同じ人物が出てこない。クライアントに「このキャラの別カットを作って」と言われたらどうするのか。LoRAで学習するしかないのかもしれない。なんなんだよLoRAって。というところから混乱は始まる。
もう一つは「細かい修正が効かない」問題だ。「この手の角度を少し変えて」と言われても、AIに細かく指示できるわけではない。Inpainting(部分修正)を駆使するか、それとも最初からPhotoshopで手を加えるべきなのか。
そして、「AIイラストは手抜きなのか?」という声も出てくるだろう。「AIで作っただけでしょ?」と言われたら、どう説明するべきか。デザインの本質は "指示する力" にシフトしている。これからのデザイナーは、「プロンプトを書くスキル」が問われるかもしれない。
AIをどう使うかではなく、どう指示するかが鍵になる。プロンプトの精度を上げる力(Prompt Engineering)が求められる。LoRAなどの学習技術を活用し、「プロンプトで再現性を持たせるスキル」を磨く必要がある。
とりあえず、「LoRAを使って、同じキャラを再現する方法」を実験する。クライアントが求める「同じキャラの別カット」を安定して作る方法を模索してみる。
初めてのことにワクワクはしつつも、少し寂しい。さて、この気持ちはなんだろうか。
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